かわべやすこの英国便り〜MARCH〜

2013.03.05   カテゴリ » その他

ハロッズでのショーは、世界中の人々との出会いの場でもあった。イタリア人の母娘は、娘の結婚が決まったので、イギリスに買い物にきたのよと、幸福そうだった。私の作ったシルクのホワイトローズは、彼女の髪を飾るために買われていった。インド人の映画のプロデューサーは、こんな花が私の作るシーンにほしかったのと、ピンクのライラックを、両手に抱えるくらい買っていってくれた。アスコット競馬で、帽子につけたいから、というイギリス女性は、自然光で合わせたいから、外に持っていってもいいかしら?と、私とハロッズのスタッフに尋ねた。信頼関係ができているせいか、あるいはイギリスでは、そういった買い方をすることが多いのか、スタッフは当然のように、『どうぞ!』と答えた。その選ぶ表情は、真剣そのものだった。このショーで、さまざまな角度から花を見ることができた。人々の生活の一部を、花を通して垣間見ることのできた、思い出深い二週間だった。

Garden Style Flower Arrangementより